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イラストで空気感を出す方法



背景を描いて映画のワンシーンのようにする


私がそうなのですが、イラストを描いていて陥りがちなのは、
キャラクターを上手に描くことに力を入れて、背景の手を抜いてしまうこと。

キャラクターだけに力を入れて描くスタイルもありますが、
やっぱり、背景をしっかり描けるようにもなりたいものです。

背景があることにより、そこにひとつの物語が生まれ、
イラストを見る人の想像力を刺激することができます。


空気感を出すポイントとは?


背景を描く時に意識したい一つのポイントは、
「空気感」を出すということです。

空気感を出すために、
基本として遠近法を使うことや、物体を描く時には物体を面でとらえて立体感を出すことが必要です。
(遠近法についてはこちらの記事をご覧ください)
これらは基本ではあるものの、私は苦手です。。。これは練習あるのみです。

でも、今回はそれに加えて、さらに簡単に空気感を出す方法をお伝えします。
主に以下の5つの方法になります。

・被写体の奥の背景をぼかす

・空気に色がついているかのように、全体に色のフィルターをかける

・光源からの光を描く

・空気中の塵、ホコリを描く

・若干のノイズを入れてさらに空気中の塵を表現する

この方法を一つずつ解説していきます。



被写体の奥の背景をぼかす


被写体から見て、近いものと遠いものを表現するためにぼかしを使います。

PhotoshopやProcreateなどの大抵のペイントソフトにはぼかし機能がついていて、簡単にぼかしをかけられます。
ぼかしの強さによって遠近の強弱をつけることができます。

例えば、下の画像の1枚目は何もぼかしをつけていない状態ですが、
2枚目は被写体の後ろの背景にぼかしをかけています。
本棚の本を見ていただくと分かり易いと思います。
これだけで空気感がグッと出てきます。
被写体と後ろの壁との距離感を感じられるからです。
(被写体の手前にあるものにもぼかしをかけることもできます)


全体に色のついたフィルターをかける


空気には色がついているわけではありませんが、
全体に薄い色がかかったフィルターをかけることで、イラストに空気感を出せます。

例えば、下の画像の1枚目はなにも色のフィルターをかけていませんが、
2枚目は青色に塗りつぶしたレイヤーを一番上に作成し、透明度を調整して、
青色をうっすらのせています。

なぜ青色にしたかというと、
窓から入り込んでいる光が青みがかっているという設定にしたかったからです。

それで、全体にかけるフィルターの色は、光源の色、その時の時間帯、周りの色などによって左右されます。


光源からの光を描く


よく木漏れ日などを表現するために、葉と葉の間から差し込む射光を描かれていることがあります。

射光が描かれることで、そこには空間があること、
さらには、その空気中にある程度の塵や水蒸気があることを
見る人が直観的に認識できるようになります。

Procreateでは射光用にレイヤーを作成し、
そのレイヤーの合成モードを「Lighten→追加」に設定して、
光源の色にマッチした色でエアブラシなどで描きます。

光の強さはレイヤーの透明度で調節します。

Procreateでのレイヤーの合成モードを「Lighten→追加」に設定して描く方法については
こちらをご覧ください。

Photoshopでは射光用のレイヤーを作成し、そのレイヤー全部を黒で塗りつぶします。
それからそのレイヤーの描画モードを「スクリーン」あるいは「覆い焼き(リニア)-加算」に設定します。
そして、光源の色に合う色でエアブラシなどで描き、透明度で強さを調整します。
※今回のイラストでは、射光用のレイヤーを被写体のレイヤーの下に置きました。
被写体の上にしてしまうと、被写体の射光がかかった部分が異常に明るくなってしまうためです。

下の画像の1枚目は射光がない状態、
2枚目は射光を描いたものになります。
3枚目の画像は被写体の上にレイヤーを新規に作り、被写体にうっすらかかるように射光用レイヤーを作成したものです。こちらも透明度で強さを調整しています。


空気中の塵、ホコリを描く


空気中に漂う塵をいくらか描くだけでもさらに空気感が出ます。

今回のイラストでは窓から射光が差していますが、
射光の範囲内だけにいくらか塵の点を描きます。

塵の点の大きさは、一番小さなブラシサイズ、つまり1px~4pxで描いてみました。
以下の拡大した画像をご覧ください。
白い点で塵が描かれています。


ノイズを入れて空気中の塵を一層表現する


最後の仕上げ作業として、レイヤーを統合して1枚の画像にしてから、
Photoshopのフィルターの「ノイズ」→「ノイズを加える」からノイズを加えます。
※レイヤーを統合する際は必ず別名で保存してから行なってください。

今回はノイズフィルターを以下のように設定しました。

量→4%

均等に分布にチェック

グレースケールノイズのチェックを外す

量の%を上げれば上げるほどノイズが激しくなり、空気中のホコリっぽさを出せますが
やり過ぎには注意が必要です。

下の画像の1枚目はノイズなしのもの、2枚目はノイズを加えたものです。
ほんのちょっとの違いなのですが、空気感を出す効果は大です。


まとめ


いかがでしょうか。空気感を出すと、一層雰囲気のある絵になります。
今回紹介した方法は誰でもできる簡単な方法なので、
試したことがない方は是非やってみてください。

自分の絵に違った表情を持たせることができ、世界観が広がること間違いなしです!
↓空気感を出すとこうなります↓

イラストで空気感を出す方法 イラストで空気感を出す方法 Reviewed by iroiropaint on 9/27/2018 Rating: 5
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